
こんにちは。
今週は暖かい日が続きますね。
外出前に少しだけ気になる記事を見かけたので少し書き綴ってみたいと思います。
今日は昨年5月に成立した雇用保険法の改正に伴い、現在進行中のインフレと人手不足の対応に苦慮している中小企業が、今後どのような経営戦略を立てながら対応してくと良いのかを考えてみたいと思います。
対応を怠ることその影響はボディーブローのように効き始め、気づいた時には手遅れになる可能性もあります。
今回の改正では、雇用保険の適用拡大や教育訓練給付の強化などが行われます。これにより、企業側の保険料負担が増え、事務手続きも煩雑になります。一方で、労働者の安心感が増し、多様な働き方を選択しやすくなるメリットもあります。
しかしながら、中小企業の経営者の皆さんにとっては「負担ばかりが増えるのでは?」と心配される方も多いでしょう。大切なのは、単にコスト増として捉えるのではなく、この変化をどう企業の強みに変えるかという視点です。
では、特に中小企業が多い代表的な業種ごとに、実践的な生き残り戦略を考えていきましょう。
① 小売業・飲食業:パート・アルバイトのモチベーションを高める
小売業や飲食業は、パートやアルバイトの力なしには成り立ちません。しかし、短時間労働者の雇用保険適用が拡大すると、企業の負担は増します。ここで重要なのは、単なる「コスト」として捉えず、「定着率向上」につなげる発想です。
例えば、一定期間以上勤務したスタッフに定期的な賞与を支給する制度を導入してみてはいかがでしょうか?また、主婦や学生アルバイトに対して、貢献度に応じた表彰制度を設けるのも良い方法です。
「おかげで売上が上がったよ」「あなたの笑顔のおかげでリピーターが増えたよ」と、一人ひとりの貢献を見える化することで、従業員の働く意欲は格段に向上します。
② 介護・福祉業:働く人を守るためのサポート
介護・福祉業界は慢性的な人手不足に悩まされており、体力的・精神的負担の大きい職場でもあります。そこで、従業員の健康とメンタルケアを企業側が積極的に支援することが、結果的に定着率向上につながります。
例えば、月に一度、専門のカウンセラーによるメンタルケアの時間を設けるのはどうでしょう?また、肉体的負担の大きい仕事だからこそ、プロのマッサージ師による施術を受けられる福利厚生も喜ばれるでしょう。
某企業では、なんとボディビルダーを積極的に採用し、従業員向けにジムを無料開放しているところもあります。こうした取り組みが広がれば、「介護の仕事=辛い」ではなく、「健康的に働ける仕事」としてのイメージアップにもつながります。
③ 製造業(町工場):技術継承とグローバル市場開拓
中小の製造業は、熟練の技術者たちが高齢化し、後継者不足が深刻な問題となっています。この課題を解決するには、技能の継承と新たな市場の開拓が鍵となります。
例えば、熟練の技術を若手に伝承しつつ、オンライン販売を活用して世界市場に進出するのはどうでしょう?実際、ある町工場では、伝統技術を活かしたオリジナル商品をECサイトで販売し、海外からの注文を増やしています。
こうして得た収益の一部を従業員に還元すれば、より魅力的な職場となり、若手の定着率向上にもつながります。
④ 建設業:職人の育成と福利厚生の充実
建設業では日雇いや契約社員が多く、不安定な雇用環境が問題視されています。そこで、長期的なキャリア形成ができる環境を整えることが重要です。
例えば、自社で職人を育成し、資格取得を支援する制度を設けることで、将来的な雇用の安定につながります。また、従業員の余暇を充実させるために、ジムやゴルフ会員の法人契約を行い従業員へ提供するなど、福利厚生を充実させるのも良いでしょう。
仕事のやりがいだけでなく、プライベートの充実をサポートすることで、「この会社で長く働きたい」と思ってもらえる環境づくりが可能になります。
まとめ:時代の変化を味方につける経営を
今回の雇用保険法改正は、中小企業にとって負担増という側面もありますが、逆に「人材を大切にし、長く働いてもらう仕組み」を構築する絶好のチャンスでもあります。
これからの時代、ただ「雇う」のではなく、「共に働く」という視点も求められます。一人ひとりの従業員が「この会社で働いてよかった」と思える環境を整えることが、結果的に企業の成長へとつながるでしょう。
変化を恐れず、柔軟に対応しながら、企業も働く人もともに幸せになれる職場づくりを目指していきましょう。
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